カテゴリー: 社長ブログ

会社にGTDの思考をインストールして、Wrikeで運用しはじめました

自由にいろんなところで仕事がしたいと思っているので、離れていても誰がいくらでどんな仕事をやっているか評価できないとあかんなぁって思ったことがきっかけで、組織でプロジェクトやタスクの状況が見える化されていて、ちゃんと仕事のプロセスが管理できる会社にしたいと思うようになりました。

GTD(Getting Things Done)」の考え方が好きなのでGTDの考えを取り入れながら会社のタスクやプロジェクトを管理したいと思って、思ってツールを選定して、WrikeのBusinessプラン(月25ドル/人)に決めました。

GTDって頭の中の気になることを「すべて」ツールに委ねるってことが大事だと思うんです。頭の中って個人にとってはひとつなんです、会社の頭とプライベートの頭と複業の頭は別れてない。だから、会社の仕事を管理するだけではだめで、スタッフにはKaeru以外の仕事もプライベートのタスクも全部Wrikeで管理してもらうようにお願いしました。フォルダなどでわけられるし、もちろんプライベートフォルダは共有されません、会社をやめるときはエクスポートして無料プラン移行できます。

GTDがきちんとまわりはじめると武道で言うところの「水のような心」、トップアスリートの言う「ゾーン」の心理状態になって最小限の努力で最大限の効果を発揮できると提唱者の本に書いてました。本当にそうなんやろなぁって、

それぞれのスタッフが最高に集中できる状態で仕事に取り組めて、それが記録として残っていて、評価や分析、改善ができるような会社に育てていきたいです。

GTDが本当に回り始めるまで、提唱者が教えたとしても最短2年って言ってました、そこまで時間はかけられないので考えぬくということで時間の短縮を図ります。

いつもと違う場所でいつもの仕事がしたい

40才になったら子供も成人するから第一線から退きたいとずっと思ってました。
41才になったので、子供が20才と19才、お金はかかるけどあまり手はかかりません。

元旦那さんも再婚して、去年くらいになんかとにかくいろんなことの肩の荷が下りてすごくほっとしてる自分がいます。

起業して仕事もがんばってきたし、今後ひとりで食べていくだけならそんなにお金もかからないだろうなぁ。

40才より先の人生をあんまり考えてこなかったのに、女性の平均寿命は80才を超えていると聞いて、まだ半分以上あると結構本気でショックを受けてます。

最近は、事業に関するいろんな話しを聞いても刺激が足りなくて、ワクワクできなくて。
「あれ?ここで詰まるんちゃうかな?」なんて思っちゃう自分が「もはや老害ちゃうか」と。

人生に悩んだ結果、「あ、わたしにはKaeruという6才児がいた」と気づいたので、あともうちょっとがんばろうかなぁと思い直しました。

じゃ、なにをがんばるんだと考えたとき「売上1億円超えたい!」という目標を立てたら「売上は立つけど利益がほとんどない事業やりますか?」って言われて「いやいや、それはやりたくない」。

じゃ、「利益目標にしようか!」…と考えたら、利益率の低いオオサカンの運営やめたほうがいいということになるのはわかりきってるし、もちろん絶対やめたくない。

考え抜いてしっくり来たのが、「社員の給料を残業なしで年収500万にしたい!」いまこの目標に突き動かされてがんばってます。

「社員の給料を残業なしで年収500万にしたい!」を目標にしたことで見えてくることがすごく変わりました。

休みが多くて残業もなくて年収500万円を叶えている会社のニュースを見ると、徹底的に効率化されていて、時間の無駄なんて全然なくて落ち込むことも多いけど、同じことをやっても業種が違うのでうちはうちなりに目指していきたいと思ってます。

年収は「ふさわしさ」だと思っているので、ふさわしい知識や経験、考え方を伝えるようになったのは本当に良かったです。

年収500万円って多いか少ないか人によって感じ方はそれぞれだけど、仕事の内容や自由度、楽しさ、労働時間などを加味するとかなりいい線だとわたしは思ってるし、もちろん目指したくない人に強制することはありません。

給料をあげたいと考えるのは楽しくて、ようやく会社を経営することがおもしろいと感じるようになりました

「経営者だけにはなりたくない!」って言い続けてた自分がなんて変化なんだ!

会社をはじめてから2年間は誰も雇用せず1人でした。
金銭的にも難しかったし、経営は自分にはできないと思っていたので…。

2年が過ぎて、オオサカンの利用者にとってスタッフを雇用しないことはなんのメリットもないことに気づいたので、いろんなことを削ってお金を捻出し、スタッフを雇用することになりました。

人を雇うことがとても難しく感じたわたしは、月曜日〜金曜日まで各曜日に1回ずつ来てくれるスタッフを5人雇うことにしました。

その瞬間に、これから経営をしていくという覚悟を決めたけどそれは単に覚悟であって、ワクワクしてたわけじゃないと思う。

スタッフを雇用したことで、自分の考えを言語化して、伝えることの必要性を知り、考えをまとめる努力をするようになり、その結果経営理念をつくりました

経営理念である「やりたいをできるに変える」は、スタッフ間に深く浸透していて、社名にもなりました。

スタッフを雇用しはじめたのが2014年1月で、約1年半がすぎた2015年8月に1ヵ月の休みをとりました

起業してから3年半、四六時中働いていて休みがなかったというのもありますが、この休みにはもっと深い意味があって、権限譲渡を目的にしていました

1月に「8月に1ヵ月休みを取る」と決めて、常に「これが8月に起こったらどうしよう」とエリーをはじめ当時のスタッフと一緒に体制をつくりました。8月までの間に短期間の出張を挟んで、困ることをあぶり出し、対策を練ってきました。

8月になっていつもできない仕事を自宅でしたり、高校を卒業する息子と旅行に行ったりして過ごしました。エリーをはじめ当時のスタッフのおかげで連絡が来ることもほとんどありませんでした。

休みが終わってから今までの数年間は、社内の体制作りに専念してきました。ヴェロスタやatusなど事業がどんどん増えている一方で社内体制(特にシステムと経理)が整っておらず、新しいことは極力はじめず、じっと体制作りに取り組んできました。

経理も任せられるようになり、エンジニアを雇用し、スタッフを一気に増やし、暗かったトンネルの先にようやく光が見え始めました。

2018年は3回にわけて11週間日本を離れる予定です。オオサカンのメンバーやatusのコーチたちといろんなところに行って、刺激受けて、耳年増を抜け出したいです。

【バリ4週間】

まずは英語を学びたい、もっと話せるようになりたい、ということで3週間という短い期間ですがバリで語学留学します。語学留学のあとは、再び息子も含め4人でバリ北部の田舎で1週間を過ごします。

【ヨーロッパ5週間】

そして、夏にはオオサカンやatusのコーチたち8人でヨーロッパ旅行。
ドイツ・スウェーデン・エストニア・スイス・イタリア・フランス。

視察に行ったり、過去にオオサカンに来てくれたメンバーさんたちに会ったり、いろんなことを学ぶ予定です。エリーもヨーロッパに2週間連れて行くことになったので、この2週間にむけて権限譲渡を加速させています。

【ベトナム2週間】

11月には、ホーチミンIT飲み会をチャットワーク社の堀江くんと企画していて、できるだけ多くの人が参加できるように3日間をコア日程にしています。わたしはその後3都市くらい訪問したいなぁと思っているので2週間くらい行きたいなと思ってます。

そんなこんなで2018年は、11週間スイッチはONのまま日本を離れることにしました。

ずっと一緒にがんばってきて、一緒に結果をだしてきたオオサカンのメンバーやatusのコーチと一緒に旅をしながら仕事をして、その刺激をまた事業に活かす年にしたいです。

上場したい!とかいっぱいお金を稼ぎたい!というのがないわたしは、自由が大好きです。

自由が好きなことを知っていたので、オンラインで仕事ができる体制を最初から整えていました。

楽をしたい、遊びたいというのも違って、移動しながら働くことがわたしにとっては必要なんです。
旅先でも常に仕事のことは気にかけているし、仕事もしている、旅先で仕事をするのも全くイヤじゃない。

遊びに旅行したいんじゃなくて、身の置き場を変えて滞在して違う場所でいつもの仕事をしたい、いつも考えられないことを考えたい。

違う環境で仕事をするとその時々で刺激が違って、その刺激が多様なビジネスを作り出すのだと思ってます。

そして、2019年はやりたいことがちょっとできました。

ただ、仕事に活かせるかまだ未知数なので、2019年はプライベートで日本を2ヵ月留守にしたいと思ってます。

沖縄で初のエンジニア雇用に挑戦します

沖縄でエンジニアを雇用することになりました。
エンジニア雇用も遠隔雇用もはじめての挑戦です。

Kaeruでは、オオサカンスペース、atus、velo-stなど申し込みから課金までのシステム運用と、
それらのシステムから数字を抽出して会計向きの情報を作ったり、分析したりといったことがあります。

また、新機能の開発やすぐ増える新サービス用のシステム開発などもあります。

今まではオオサカンを利用いただいているフリーランスのエンジニアさんに
お願いすることが多かったのですが、これだけの規模になってくると
誰かひとりが大枠を把握し、じっくり運用するほうが向くようになってきました。

社内にエンジニアが必要だ
とずっと思っていたのですが、そもそも社内にエンジニアがいない!
ということでどう雇用していけばいいのか正直よくわかりませんでした。

大阪と東京はエンジニアの雇用競争が激しいし、Kaeruのエンジニア求人は市場競争力がないのではないか?

→ 例えば、先輩エンジニアがいるわけではないので、高い技術者と一緒に働くことによるスキルアップが望めない。

様々な事情で地方住みながら遠隔で働きたいエンジニアはいる気がする。

→ じっくりKaeruの仕事に取り組んでくれる人がいるのではないか?

わたしも年間に2〜3か月はオフィスにいないし、
普段はオンラインでつなぎながら仕事して、
ときどき合宿するなど工夫して、なんとかなるんじゃないか?

と思いました。

そこで、Facebook広告を出してみることに。

まずは沖縄から…

なんで沖縄かというと、

・ 交通費安い → 東京往復より安い(セールの最安値片道2千円〜平均6千円くらい)
・ 宿泊費が安い → 東京の半額以下(長く滞在できる)
・ 飛行機の本数が多い → 大阪/東京のどっちからも那覇まで本数が多い

はじめて全スタッフに紹介した時の様子

男性スタッフも、遠隔採用も、エンジニア雇用もはじめてですが、
改善を重ねながらモデルケースを作って行きたいと思います。

女性スタッフ7人が全員、パラレルキャリアの会社

源泉徴収票を用意する段階になりまして、
いろいろスタッフと話していて気づきました。

スタッフ全員、
「確定申告が必要」
だったのです。

エリーはデザイン、
千津子さんは翻訳、
楓子ちゃんはライティング、
たけすえさんはランジェリーメーカー、
みやっちはダイビング、
ななちゃんは絵画、
りさちゃんはダンス…
と!

大小はあっても、7人ともそれぞれの事業をもっている。

これってすごいことだなぁと思いましたので、
久々に社長ブログにしたためました。

ちなみに、Kaeruは複業については許可制です。

公序良俗に反したり、業務に影響がでたり、
といったことがない限り、たいてい大丈夫です。

イベント開催は来た人数×500円、時間制限なし

オオサカンスペースでは、メンバーがスペース内でイベントを開催できます。

利用料金は、「来た人数(メンバー以外)×500円」のみです。

例:参加者が10人
メンバー8人、メンバー以外2人の場合 500円×2人=1,000円

参加予定人数ではなく「当日参加した人数」なので、イベントの参加費を500円以上に設定すると開催者リスクはゼロです。

2時間以内といった制限時間はいまのところ特に定めていませんが、参加費3,000円以上のイベントや営業目的のイベントは開催できません。

イベントそのもので収益を上げるのではなく、「ちょっとこんな勉強会やってみたいな」「興味ある人いるかな?」という感じで、気軽に勉強会が開催できたり、イベントの開催練習やテストマーケに使えたりという風に、メンバーのビジネスに役立てればとオオサカンスペースができてからずっとこの料金プランです。

日祝のみ貸切イベントの開催ができます。土曜や平日夜はスペース内の一部を利用して開催されています。

オオサカンスペースにフリードリンクを置かない理由

オオサカンスペースには、ジュースやコーヒーといったフリードリンクがありません。

大きな理由は、下記のふたつです。

  • 会員の月額利用料を押さえたかった
  • フリードリンクを整備する人手がなかったこと

他にもちょっとした理由がありまして、ファミレスなどでフリードリンクをつけると欲しくないのに飲んじゃったりしていた(貧乏性!)経験から、毎日過ごす場所に飲み放題のジュースがあるのは、身体に良くないかなぁと思ったこともフリードリンクを置かなかった理由です。

※ フリードリンクを置いてるスペースが悪いわけではありません、念のため。

そこで、「小さなコンビニ」というサービスを利用し、必要な時に安価(50円〜100円)で好きなドリンクを購入できるスタイルにしました。

「小さなコンビニ」だけでは、みんなの好みに合わせるのが難しかったのでメンバーの久岡健一さん(通称:けんちゃん)が、すぐ隣に「けんちゃんコンビニ」として冷蔵庫を置き、炭酸水やジンジャエールなど好みにあわせたメーカーの飲料を置いています。

「小さなコンビニ」には、パンやカップラーメンなどもあるのですが、夜仕事をしていて手の届くところにジャンクフードがあるのは良くないかなぁと思ったので、置かないようにお願いしました。ビルをでてすぐにコンビニがあるので都度買いに行く方が食べる機会が減るかな、と思いました。

アルバイト評価制度

なぜ「アルバイト評価制度」を作ろうと思ったのか?

「スタッフ(全体)の給料をあげたいな」と思ったことがきっかけです。
(なぜそう思ったのかは、まだ言語化できていません。)

「アルバイト評価制度」がないときはどんな問題があったか?

オオサカンスペースのアルバイトの時給が、みんな同じでした。

できることが多くても少なくても、がんばっても、がんばらなくても
時給が同じはあかんなとおもっていて、解消したいずっとと思っていました。

「アルバイト評価制度」は、どんな制度か?

スキル評価と行動評価を組み合わせてゼロから考えて作りました。
月次手当とスキル手当、ボーナス的な寸志で構成されています。

月次手当(月4,000円+α)

  • 皆勤で出社 月1,000円
  • オオサカンの基本的な業務フローを覚える 月1,000円

などといった月次手当を設けました。

評価を希望するすべてのスタッフが対象です。

オオサカンスペースの業務を安心して任せられるかといった熟練度と
誰かの代わりにシフトに入ったり、皆勤したといった勤怠についてここで評価しています。

スキル手当 (最大月4,000円)

HTMLやIllustratorが使える、プレスリリースが書けるといったスキルを評価する仕組みです。

スキルを持っていることだけではなく、そのスキルをオオサカンスペースに活かして欲しいという意味で、
週14時間(週2回程度)出社しているスタッフが対象です。

寸志(少額のボーナス)

下記のように会社ができれば出来るようになって欲しいことをリスト化しています。

リストは項目によって重要度が3段階で設けられています。

  • 仕事の進捗をまわりにわかりやすく伝えていますか?
  • 効率の悪い業務などを改善したり、改善を提案したりしていますか?
  • 仕事が間に合わないときや困ったときに相談できていますか?

また、いま会社が力を入れて欲しいことをリスト化して、
3段階の重みをつけ、どの程度できているかによって、
時給の再計算を行い、長時間働いていて、評価が高い人が
より多くもらえるようにしました。

例えば、48点分のリストがその月に提示されて、
満点評価だと実際に働いた時間×110円が4か月ごとにもらえます。

例:合計40,180円が寸志(ボーナス)

満点 自己評価 働いた時間 もらえる金額
1月 48 48(満点) 156 156時間×110円=17,160円
2月 45 45(満点) 154 154時間×110円=16,940円
3月 48 0(評価制度利用せず) 156 0円
4月 47 38 156 152時間×40円=6,080円

毎月156時間働いているスタッフが4カ月満点を続けた場合、
4カ月後には68,640円の寸志が支払われます。

リストは会社が随時変更できるようにしていて、変更があると通知され翌月から適用になります。

例えば、パスワード管理に問題があるなと課題を感じたときには、

  • 各サービスで違うパスワードを設定していますか?

といったリストを翌月から追加できます。

また、各リストの重要度も同様に月ごとに変更できます。

スタッフブログは重要度1のリストですが、
今月は強化したい月は3点に重みを追加するといったことができます。

「アルバイト評価制度」は、なにを目指しているか?

  • スタッフの給料をあげる
  • なにをがんばったら評価されるのかわからない」ということを解消
  • 今のままがいい人は変わらなくて良い
  • 兼業や家庭の事情にあわせて自分で給料を決められる
  • アピールが上手じゃない人も公平に評価されやすい
  • 会社がスタッフに望むことを月単位で微修正できる

スタッフの給料をあげるためには、公平な評価基準が必要です。

評価を望む人と「アルバイトで評価とかそこまでいらない」と
考える人がいると思ったので、評価制度は権利とし利用するかを選べるようにしました。

オオサカンスペースのアルバイトは兼業率100%なので、
がんばる月と他の仕事が忙しい月にどうしてもムラがでてきます。

一般的にはなにかの基準で時給があがる(または下がる)という評価が多いのですが、
仕事で多少の「ムラ」が出る自由は残したいと思ったのでかなり悩みました。

いろんな本を読んだり、検索したりしましたが、考えに近い評価基準の参考例が見つからず、
月々の手当や時給を再計算する寸志を組み合わせて評価制度をゼロから考えました。

手当や寸志は意識していれば、入社から3か月程度で満点を取れる内容になっています。

兼業事情や家庭の事情でオオサカンの仕事を全力でできない月も、
今月の働き方がんばり度合い、給料を自分で決められると思いますので、
うまく使ってのびのびと、必要とされている自信もって仕事してもらえたらなぁと思っています。

今回の評価制度の欠点としては、事務コストが大きいことです。
様子を見て改善を重ねていこうと思っています。

「社長ブログ」はじめます

Kaeruには、「社長」という役職はありません。

社長って呼ばれたいと思えなかったり、
小さな会社だし社長って呼ばれるの恥ずかしかったり、
社長ってなんなんだろうかってわかってなかったり、
いろいろ思うことがあったのですが、
ひとまず全部捨てて「社長ブログ」はじめます。