なぜ「アルバイト評価制度」を作ろうと思ったのか?

「スタッフ(全体)の給料をあげたいな」と思ったことがきっかけです。
(なぜそう思ったのかは、まだ言語化できていません。)

「アルバイト評価制度」がないときはどんな問題があったか?

オオサカンスペースのアルバイトの時給が、みんな同じでした。

できることが多くても少なくても、がんばっても、がんばらなくても
時給が同じはあかんなとおもっていて、解消したいずっとと思っていました。

「アルバイト評価制度」は、どんな制度か?

スキル評価と行動評価を組み合わせてゼロから考えて作りました。
月次手当とスキル手当、ボーナス的な寸志で構成されています。

月次手当(月4,000円+α)

  • 皆勤で出社 月1,000円
  • オオサカンの基本的な業務フローを覚える 月1,000円

などといった月次手当を設けました。

評価を希望するすべてのスタッフが対象です。

オオサカンスペースの業務を安心して任せられるかといった熟練度と
誰かの代わりにシフトに入ったり、皆勤したといった勤怠についてここで評価しています。

スキル手当 (最大月4,000円)

HTMLやIllustratorが使える、プレスリリースが書けるといったスキルを評価する仕組みです。

スキルを持っていることだけではなく、そのスキルをオオサカンスペースに活かして欲しいという意味で、
週14時間(週2回程度)出社しているスタッフが対象です。

寸志(少額のボーナス)

下記のように会社ができれば出来るようになって欲しいことをリスト化しています。

リストは項目によって重要度が3段階で設けられています。

  • 仕事の進捗をまわりにわかりやすく伝えていますか?
  • 効率の悪い業務などを改善したり、改善を提案したりしていますか?
  • 仕事が間に合わないときや困ったときに相談できていますか?

また、いま会社が力を入れて欲しいことをリスト化して、
3段階の重みをつけ、どの程度できているかによって、
時給の再計算を行い、長時間働いていて、評価が高い人が
より多くもらえるようにしました。

例えば、48点分のリストがその月に提示されて、
満点評価だと実際に働いた時間×110円が4か月ごとにもらえます。

例:合計40,180円が寸志(ボーナス)

満点 自己評価 働いた時間 もらえる金額
1月 48 48(満点) 156 156時間×110円=17,160円
2月 45 45(満点) 154 154時間×110円=16,940円
3月 48 0(評価制度利用せず) 156 0円
4月 47 38 156 152時間×40円=6,080円

毎月156時間働いているスタッフが4カ月満点を続けた場合、
4カ月後には68,640円の寸志が支払われます。

リストは会社が随時変更できるようにしていて、変更があると通知され翌月から適用になります。

例えば、パスワード管理に問題があるなと課題を感じたときには、

  • 各サービスで違うパスワードを設定していますか?

といったリストを翌月から追加できます。

また、各リストの重要度も同様に月ごとに変更できます。

スタッフブログは重要度1のリストですが、
今月は強化したい月は3点に重みを追加するといったことができます。

「アルバイト評価制度」は、なにを目指しているか?

  • スタッフの給料をあげる
  • なにをがんばったら評価されるのかわからない」ということを解消
  • 今のままがいい人は変わらなくて良い
  • 兼業や家庭の事情にあわせて自分で給料を決められる
  • アピールが上手じゃない人も公平に評価されやすい
  • 会社がスタッフに望むことを月単位で微修正できる

スタッフの給料をあげるためには、公平な評価基準が必要です。

評価を望む人と「アルバイトで評価とかそこまでいらない」と
考える人がいると思ったので、評価制度は権利とし利用するかを選べるようにしました。

オオサカンスペースのアルバイトは兼業率100%なので、
がんばる月と他の仕事が忙しい月にどうしてもムラがでてきます。

一般的にはなにかの基準で時給があがる(または下がる)という評価が多いのですが、
仕事で多少の「ムラ」が出る自由は残したいと思ったのでかなり悩みました。

いろんな本を読んだり、検索したりしましたが、考えに近い評価基準の参考例が見つからず、
月々の手当や時給を再計算する寸志を組み合わせて評価制度をゼロから考えました。

手当や寸志は意識していれば、入社から3か月程度で満点を取れる内容になっています。

兼業事情や家庭の事情でオオサカンの仕事を全力でできない月も、
今月の働き方がんばり度合い、給料を自分で決められると思いますので、
うまく使ってのびのびと、必要とされている自信もって仕事してもらえたらなぁと思っています。

今回の評価制度の欠点としては、事務コストが大きいことです。
様子を見て改善を重ねていこうと思っています。